2025年02月22日
「ねんきん定期便」
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定期的に届くけど書いてあることがよくわからないから見ていないという方が多いため解説しますね。
同書類は原則20歳以上の方へ毎年誕生月に届く年金についてのお知らせです
(ただし、1日産まれの方は前月に届く)。
ねんきん定期便にはどんな内容が記載されているのでしょうか。
実はあなたが50歳未満なのか、50歳以上なのかによって異なります。
■50歳未満の場合
〇これまでの加入実績に応じた年金額:これまでに納付した保険料から算出される、65歳以降にもらえる予定の年金の金額(年額)
→ 今後、継続して年金を支払うことで金額は上がります。
現在の制度を元にした将来の年金見込み額は厚生労働省の年金シミュレーターで試算出来ます。
〇国民年金(第1号・第3号)納付状況:国民年金の納付記録の有無
→ 学生時代や転職期間中に未納がある等を発見できます。
未納がある場合、10年以内なら追納(あとから支払うこと)できますがそれよりも資産運用に回すことをお勧めします。
〇標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額:実際に会社からもらっている報酬額の水準
→ 過去のトータル保険料納付額と、直近13か月の基準報酬額・保険料納付額がわかります。
ずっと会社員の方はイメージしにくいですが、これと同じ金額を会社は負担しているのです。
会社は「法定福利費」として計上しており、本来は従業員がもらえるお金なのです。
厚生年金は支払った金額から見て将来プラスになると言われていますが、
それは従業員の負担分のみで計算したものです。
会社負担分も含めると実は損益分岐点は100歳を越えますが、厚生労働省はそれを敢えて言いません。
では、この会社負担分はどこへ行ったのかというと膨らんでいる年金財政を補填するために使われているだけなのです。
■50歳以上の場合
50歳未満の方の記載事項に加えて、、、
〇これまでの加入実績に応じた年金額:これまでの加入状況のまま60歳まで年金を納付した場合、65歳以降に受け取れる年金の見込み金額(年額)
→ 50歳以上の方が将来もらえる年金額がほぼ実態に近く記載されています。
年金シミュレーターを見た方はいかがでしょうか。
「思っていたより意外ともらえるなあ」と思った方もいるかもしれませんが、
厚生労働省の年金検証はかなり楽観的であり、給付水準は想定より下がる可能性が高いでしょう。
まあ、現役世代の方は年金なんてあまり充てにしていませんよね。
〇年金を殖やす方法
・長く働いて厚生年金に加入する
・65 → 70歳など繰り下げ受給をする(1か月辺り0.7%増額される)
・付加年金に加入する(国民年金受給者のみ加入でき、月400円で将来の年金が増えるオトクな制度)
どこかでまた解説しようと思いますが、イデコの出口の改悪を見ると
国が作った制度は悪くなる可能性があると思っておかないとですね。
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